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歯並びは、幼い頃からしっかり治しましょう
歯並びの悪さが子どもの性格形成や言葉の発音、身体の成長、脳の発育にまで影響を及ぼすことが指摘されています。最近は幼児の3~4人に1人は咀嚼(そしゃく)に問題があり、そして高校生の3人に1人は顎に問題があるといわれています。こうした問題は大人になってから治そうと思っても難しいので、成長段階に合わせた治療が大切です。
大分市の歯医者「エンゼル矯正歯科」では小児矯正も行っています。
お子さんの歯並びやかみ合わせが気になりましたら、お気軽にご相談ください。
小児矯正のメリット
矯正治療は大人になってからでも可能ですが、乳歯が生えている子どもの時期から始めると顎の成長を利用できますので、効率的な治療ができます。
- 顎の健やかな成長を促すことができます
- 顎関節の正常な方向や成長を誘導できます
- 顎関節や歯の保護が可能です
- 永久歯が生えるスペースを確保できるので将来的に抜歯のリスクを回避できる可能性が増えます
- 矯正治療期間中の定期検診で虫歯などの予防処置が受けられます
小児矯正のデメリット
- 子どもが治療に協力的でない場合は、良い結果が出にくくなってしまう場合があります
- 固定式矯正装置をつけることにより、しっかりしたケアをしなければむし歯になるリスクが高くなります
- 子どもの矯正治療は、経過観察を含めて治療期間が長くなることがあります
子どもの歯と顎が心配です
歯並びのよい子を見つけるのが難しくなっています
最近、顎がほっそりして顔が細く見える人が増えていますが、にっこり笑うと歯がガタガタな歯並びの悪い子どもが目立ってきているようです。
笑顔からこぼれるキレイに並んだ真っ白な歯――そんな歯医者さんのコマーシャルに登場しそうな子がどんどん少なくなっています。
虫歯はなくても歯並びやかみ合わせに問題がある子が増えているともいわれています。
私のまわりを見渡しても40人のクラスの中で歯並びのよい子は2~3人で1割に満たないのが現状です。
かめない子が増えています
最近、保育園でうまくかめない、飲み込めない子どもが問題になっています。3~4人に1人は硬いものがかめない、かめても飲み込めない、よくかまずに丸のみする、というように咀嚼に問題があるようです。ここで問題の子どもは、「かめない子」と「かまない子」に分けられます。
「かめない子」は咀嚼の発達過程(口反射から咀嚼のトレーニング)で基本が身につかなかった子です。
一方「かまない子」は、咀嚼能力はあってもかもうとしない子です。かむ能力があるのに「かまない子」は、そのままではその能力が衰えて結果的に「かめない子」になってしまうので注意が必要です。
顎が小さくなっています
現代っ子の顎が細くなったのは、食生活の変化が原因だといわれています。
弥生時代のようにクルミやもち米のおこわなどを主食にしていた時代は、食事時間は51分で3990回かんでいたそうです。そのため顎はがっちりしていました。
しかしハンバーグなどの軟食の現代では、食事時間は11分で620回しかかんでいません。
弥生時代と比較するとかむ時間が1/5、かむ回数が1/6に減ってしまっているので顎がきゃしゃになってきていると考えられています。
顎関節症が増えています
口を開けたときカクカク、ジャリジャリなどの雑音がしたり、顎関節が痛んだり、顎が開きにくい開口障害があることを顎関節症といいます。
以前は顎の老化によって起こると考えられていましたが、最近では子どもにも見られるようになっています。
この原因として考えられるのは、顎の関節の発達が不十分で、かむ力に耐えられないほど弱くなっていることです。
顎が小さくなって、かむ力も弱くなると顎関節を構成している組織や筋肉も軟弱になり、顎関節がちょっとしたことでダメージを受けやすくなります。5歳児で関節円板(軟骨)のずれが3分の1の子供にみられ、成長するにともなって悪くなる傾向も報告されているのです。
その矯正は、抜歯が必要?
矯正治療をするうえで顎の大きさと歯の大きさとのバランスが悪い場合、何本か歯を抜歯して治療することがあります。
健康な歯を抜くのはもったいないと思う方もいらっしゃるかもしれません、かみ合わせ、顎関節、顔の形、歯の寿命、治療後の長期安定などを総合的に考えた場合、一生涯機能できるようにするための一つの手技で、逆に小さな顎に無理にすべての歯を並べることによってかみづらくなったり、口元が突出したり、歯をささえている歯槽骨からはみだし歯の寿命を短くするようになっては治療の意味がなくなってしまいます。
もちろん抜かなくて治療できる場合もあります。
年をとっても美味しいものが食べられる、歯がずっと健康でいられることは、なんて幸せなことでしょう。それには子どもの頃からのケアが大切で、小さい頃からの健康管理の習慣化と環境整備をしていくことが重要です。われわれは、そのお手伝いをさせていただければと思っています。
ご両親やご家族の方が歯科医と同等の正しい知識をもてば子どもの歯は健康に育ちます。
虫歯の放置も危険です
Pick Up
- ≪危険その1≫
何といっても痛い、というのが最大の苦しみでしょう。
虫歯が歯髄や歯根膜まで達すると、夜も眠れないほどの痛みに見舞われることがありますが、それ以前にも冷たいものや熱いものがしみるなどの違和感があるはずです。 - ≪危険その2≫
悪いかみ方のクセがつく。
たった1本でも虫歯があって痛むと、食べものをかむ力は極端に低下します。そして痛くない方でかもうとするので、かみ方の悪いクセがついてしまうことがあります。そのままにしておくと、かみ合わせが悪くなることもあります。 - ≪危険その3≫
顎の形が悪くなる。上顎や下顎は、かむことで成長が促されます。かむことと関係している顔の筋肉もしっかりかんでいないと発達しません。虫歯のためにかむ力が低下すると顎の形が悪くなって、顔つきも変わってくることがあります。
子どものうちから矯正治療を
最近では食生活が欧米化していることなどから、歯ごたえのあるものをかむ機会が減っています。そのため現代人の顎は十分に発達せず、昔の人に比べると顎が小さくなっている傾向にあるといわれています。
今の子どもたちは、すべての永久歯が生えるスペースが足りず、歯並びがガタガタになったり、歯肉に埋まったまま生えてこなかったりするケースが多くなっているのです。
そのほかにも日常のクセが原因で歯並びが乱れたり、かみ合わせが悪くなったりする子どもが増えています。
こういった問題は、見た目だけでなく顎の成長や顎関節、顎の筋肉に悪影響を与え、頭痛や肩こり、腰痛、姿勢の問題などを引き起こすことがあります。さらには、子どもの性格形成や発音、脳の発育にまで悪影響を及ぼすことが分かってきているのです。
お子様の歯並びやかみ合わせに気になる点があれば、早期に矯正歯科へご相談ください。
小児矯正によって、永久歯が生えそろう前に正常な顎の成長を促したり、成長を軌道修正したりすることができます。
つまり成長段階に合わせた処置が大切なのです。小さい頃からお子様に関心をもち、ご家族の皆さんが健康管理や環境整備を心がけてあげましょう。
こんなクセには要注意
日常の何気ないお子さんのクセが実は歯並びに悪影響を与えることがあります。次のようなクセに注意しましょう。
指しゃぶり | 指を吸ったり、前歯に圧力をかけ続けたりすると、出っ歯やデコボコな歯列の原因になることがあります。 |
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頬杖 | 頬杖をつくと、顎に頭の重量がのしかかります。 これが習慣化すると顎関節に負担がかかり、顎が変形し、かみ合わせがずれることがあります。 |
丸飲み | 丸飲みや歯応えのない軟らかい食事は顎の未発達につながります。 小さな顎では永久歯が生えるスペースが足りなくなるので悪い歯並びの原因になります。 |
歯ぎしり | 睡眠中に無意識のうちに起こる強い歯ぎしりは、歯がすり減ったり、かみ合わせがずれたり、顎関節に負担をかけたり、顎の成長に問題を起こしたりします。 |
爪をかむ | 硬い爪を継続的にかんでいると歯や歯ぐきに負担がかかり、歯並びに悪影響を及ぼすことがあります。 |
唇をかむ | 唇をかむクセは前歯に余計な負担がかかるので、出っ歯や受け口などの原因になることがあります。 |
口呼吸 | 常に口を開けて呼吸していると口が乾き、舌の位置も下がるので、下顎が後方に下がり、出っ歯になりやすくなります。 |